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新作ドラマ「三国志」を試写会で観てきた。 [三国志・中国史]

10月27日からレンタル開始される中国の新作ドラマ「三国志 Three Kingdoms」
その試写会イベントが、新橋のヤクルトホールで行われ、
主催者のSPOの方からお招き頂いたので、仕事仲間と観に行ってきた。

当初は、このドラマの監督と俳優陣数名が来場し、
舞台挨拶が行われる予定だったが、
ニュースにも出ていた通り「諸般の事情」で中止に。

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その代わりか(?)、俳優らの大ポスターが
会場内に貼り出されていた。

話によれば、来日の前日に連絡が入る「ドタキャン」だったという。
政治の問題も絡んだことなので仕方のないことだが、
発売元にとっては痛手だろう。残念である。


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550名収容のホールは、8割ぐらいの埋まり具合だったろうか。
座席には、ブロックによって魏・呉・蜀の旗が置かれており、
三国志ファンには絶好のお土産となっていたようだ。
我々は意図せず、「呉」のブロックに陣取ったが、
魏や蜀の旗も欲しかったな(笑)。

俳優らの来場は中止となったものの、報道陣も結構詰め掛けていた。

それは、ドラマの上映前にサプライズとして
タレントの山本モナが舞台に上がったからだったようだ。
劇中に使われたという、貂蝉(ちょうせん)の衣装姿で登場。


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モナさんと三国志の結びつきがピンと来なかったが、本人は三国志好きとのこと。
三国志好きのお笑い芸人として有名な、
やついいちろう氏とのトークが20分ほど展開された。

モナさんが好きな人物として挙げたのは諸葛亮と周瑜。
そこで、やつい氏に「じゃあ、郭嘉や荀イクも好きでしょう?」と
問われると「その人たちは知りません」との事だった。

まあ、あんまり知らない人に意地悪な問いではあるが、
レッドクリフぐらいはご覧になったのだろう(笑)。

5分ほどの写真撮影の後、モナさんが壇上を後にすると、
大軍が退くように、会場前方に陣取っていた報道陣が撤退していった。
その空席を、周りに詰めて座っていた一般客が埋める(笑)。

報道陣…そういう仕事なのは分かるが、少しは映像も見て行けよ…。

その後は、プロモーション用のダイジェスト映像20分、
合間に、満田剛氏と三国志芸人・おくまん氏による
「三国志ミニミニ講座」(面白かった)が20分ほど行われ、
最後に本編の「長坂坡の戦い」(45分)を上映。

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ダイジェスト以外の本編映像を観たのは、初めてだった。
「よく出来ているなあ」というのが、第一印象。

長阪の戦いということで、やはり趙雲の活躍が大部分。
趙雲が阿斗を抱え、曹操の大軍を突破するという展開は
結果が分かっていながら、どの作品を見ても結構ハラハラさせられる。
そして、劉備が阿斗を投げ捨てるシーンも(笑)。

「赤壁の戦い」直前の美味しい場面ということで、
レッドクリフ、アンディ・ラウ版三国志など近作でも
繰り返し描かれているだけに、ファンとしてはそれらと見比べるのが楽しみの焦点。

肝心の戦闘シーンは、レッドクリフ並のアクションと言っていいだろう。
かなり迫力のある映像が撮られていた。

とくに趙雲が馬から落ちて徒歩で戦う場面で、
馬上の敵を相手にする際、低い位置から馬の足を斬り落馬させるシーンが
たびたび描かれており、なかなかのリアリティがあった。
趙雲が、致命傷ではないが傷を負うシーンもある。

今回一緒に行った感想で、こうした描写を「生々しい」と見る人もおり
日本での公共の放送は期待できないのではないか、との
意見も聞かれたのだが、戦場のリアリティを追求する場合、
どうしても避けては通れない描写として、個人的にはありかと思う。

今回のドラマと比較されがちなのは、
1994年版の中国ドラマ「三国演義」。

その作品でも長阪の戦いは、かなりの見せ場として描かれていたものの
趙雲のテーマソングがミュージカル調に流れ、
その音楽に乗って敵の囲みが破れていくような感じだったので、
いまひとつ緊迫感には欠けていた。
あれはあれで、独特のノリがあって好きだったが。

他にも、'94年版の三国演義には…
・趙雲など主要人物の役者が途中で変わる
・エキストラにやる気がない
などの欠点があったが、本作では少なくともその心配はなさそうだ。

また、「脇役」の存在感もしっかりと描かれており、
ド脇役の夏侯恩をはじめ、蔡瑁、曹洪、曹仁、張遼、荀イクなど
曹操陣営の武将たちが、本編では字幕入りで確認できた。
このあたり、レッドクリフで区別がつかず消化不良を起こしたファンも
納得できるのではないだろうか。

難点は、曹操・趙雲・劉備といった主役クラスの俳優が
'94年版に比べて印象が薄く、映像の上では今ひとつ精彩を欠くように思える。
そういう意味でも今回、来日予定だった彼らを実際に
見てみればまた印象が変わったのかもしれないが。

ただ今回の映像を観て、確実に他の回も観てみたくなったのは事実。
レンタル・販売だけでなく、'94年版のようにテレビでも放映してくれないだろうか。

会場では、日ごろから親しくして頂いている
多くの三国志ファンとお会いできた。

今回は仕事仲間4人と一緒だったので、挨拶のみで先に失礼した。
一緒に飲めなくて残念だったが、総じてみんな楽しんでいたようだ。

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繰り返し言うが、魏や蜀の旗も余っていたから貰って帰るべきだったな(笑)。


●山本モナが中国四大美女に変身した「三国志」イベントをレポート!
http://navicon.jp/news/9514/

「三国志 Three Kingdoms」のレンタルは、
「第1部 群雄割拠 1~9巻」が10月27日から、
「第2部 中原逐鹿 10~16巻」11月10日から、
「第3部 赤壁大戦 17~21巻」11月26日から。以降順次。
http://www.sangokushi-tv.com/

陥陣営(かんじんえい)とは? [三国志・中国史]

昨今、テレビ新聞をにぎわしているのが
陥陣営(かんじんえい)という単語だ。

陥陣営とは、すなわち「三国志」に登場する武将、
高順(こうじゅん)のあだ名である。

高順は、当代最強とうたわれた呂布(りょふ)に仕えた名将。
その軍の中核をなし、戦いにあたっては、
敵の陣を必ず陥落させたことから「陥陣営」の異名をとったという。

高順は、あの曹操軍に度々苦杯をなめさせ、
猛将・夏侯惇(かこうとん)の部隊をも撃破したことがある。

知略にもすぐれ、暴走しがちな主君の呂布を度々諌めたが、
その助言はあまり採用されず、疎んじられた。

だが、高順の忠誠心は変わることがなく、
西暦198年、呂布が曹操に敗れて処刑されると運命を共にした。

高順は、有名な「三国志演義」よりも正史での活躍が目立つため、
これまではどちらかといえば、マイナーな男だった。
昔は三国志ファンでも、あんまり反応する人はいなかった。

しかし、いまや「陥陣営」の名が、
日本でも連日叫ばれるようにまでなるとは…
高順も、さぞ草葉の陰で喜んでいるに違い…ない?


【民主党代表選・激突】 つばぜり合い最終局面まで 菅陣営「天の声にも変な声…」 
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100914/plc1009140048000-n1.htm

【高順】
http://kakutei.cside.com/san/koujun.htm
 

「三国志街道の集い」と赤壁カレー。 [三国志・中国史]

「三国志街道の集い」に参加してきた。
今年の初め頃から月1回のペースで行われ、
ティーゲートという旅行代理店が主催しているイベントだ。
http://tabihatsu.jp/program/74556.html

今回で第8回目を迎えたこのイベントだが、私は初めての参加。
三国志にちなんだ昼メシを食いながら、気楽に三国志が語れて
面白いと聞いたので、フラリとお邪魔してみた。


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会場は、亀戸(東京都江東区)の中国料理店「三国志」。
一度、近しい歴史仲間で宴会を行った店だ。

チャイナ服の中国人店員が紹興酒を運んできてくれ、
本格的な中華が味わえる店でもある。

さて、このイベントでは毎回「夏侯(かこう)丼」 とか「鶏肋ラーメン」 といった
三国志にちなんだ「三国志飯」が出てくるのだが…


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今回は、「赤壁カレー」。
ご飯を赤壁の崖に見立てて、カレーの部分には船をあしらった唐揚げ。
浮きつ沈みつしているジャガイモや人参は溺れる兵であろうか(笑)。

第8回ともなると、さすがにネタが切れてきたようで、
今回はついに中華ではなくカレーになったそうである。

味のほうは、まあカレー好きな自分から敢えて言わせてもらえば、
甘すぎてイマイチ。おまけにルーが少なくて飯が余ってしまった。
その代わり、バイキング形式でチョイスできた中華料理は旨かった。

でも、中華屋なのにこういうリクエストに応えてくれる心意気、
そんなリクエストをしてしまう主催者側の馬鹿馬鹿しいノリは大好きである。


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福神漬けが赤ではなく、黄色で火に見えなかったので、
ラー油を垂らしてみたが、思っていたような色にはならなかった(笑)。


さて、本編を後に紹介して申し訳ないのだが…(笑)
三国志研究者の満田剛氏と、
三国志ファンの芸人、カオポイント・おくまん氏のボケ・突っ込みトークが中心。

先日の三国志フェスでも、このお二人は出演され、
面白そうなトークを繰り広げていたが、
私は出展者だったため内容が聞けなかった。
今回はやっと、じっくりと聞くことができた。

今回のメインテーマは「横山三国志検定」が
開催間近ということで、その勉強会を兼ねたトークが展開された。


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おくまんさん(左)はなかなか絵が上手い。
最初のころに比べ、上達したと言ってはいたが。

問題は「劉備の母が川に投げ入れたものは?」という
演義系の作品では基本的な問題から入り、後になると次第に難問に。


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そして、上の絵を使い「この中で蹇碩(けんせき)は誰か」という問題に会場内騒然。
消去法で正解者が出るには出たが、
そんなものが分かったら検定合格も間違いなしであろう(笑)。

横山三国志検定…
横山光輝氏の描く人物(特に脇役)の、まず顔と名前を一致させるだけでも、
非常な労力を要することだろう。検定を受ける方は、頑張っていただきたいと思う。
私は高校生の頃に通して読んだきりで、全く自信がない(笑)。

(正解は一番左)
ちなみに、絵で満田氏が指摘されていたのだが、
宦官を描くうえで重大な描写ミスがあるという。それは「髭」。
確かに、男性ホルモンを排除した宦官にあんなクッキリ髭があるわけがない。

「横山三国志」には、他にも考証不十分なところがあり
突っ込みどころも多いのだが、そんな部分も魅力ではあると思う。
連載当時は、今ほど日本で三国志が深く研究される時代ではなかったという事情もある。

他に、横山検定には関係ないが、
盧植や賈詡(かく)の実像などに話しが及んだ。

盧植は学者で酒飲み、賈詡は私的な交際をしなかった…といった
伝に書かれてはいるが、つい忘れがちなエピソードを、
満田氏が分かりやすく噛み砕き、披露しておられた。

最後に、まもなく日本上陸するドラマ「三国志」の販売元
SPOの社員さんも来ており、そのPRが行われて終了。
http://www.sangokushi-tv.com/

お開きの後も2次会、3次会と流れ、楽しませていただいた。
三国志の話題はやはり楽しい。

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今回の参加者は二十数人で過去最高だったとか。
またタイミングが合えば参加したいと思う。
が、次回の10月24日は、残念ながら仕事で行けそうにないので残念。

哀悼…川本喜八郎氏。 [三国志・中国史]

8月23日、人形美術家の川本喜八郎先生が亡くなった。

先生は、2年ほど前に病気を患って入院、
心配していたのも束の間、ほどなく元気になり、再び多忙の日々を過ごしておられた。
だが、聞いた話では、この夏に体調を崩されて再入院、
その時は比較的お元気だったそうなのだが、結局…帰らぬ人となってしまったようだ。

あまりに急な報に接し、悲しい、寂しいと思うより、ただショックを受ける。
同時にさまざまな思い出が胸に去来した…。

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(自宅兼アトリエにて。手前は劉備人形。他は左から伊籍、宦官の蹇碩、劉備の母)

川本先生は、NHK人形劇「三国志」や「平家物語」を
はじめとする映像やドラマに登場した人形の生みの親。

今でこそ、「三国志」には様々な映像作品が存在しているが、
1980~1990年代で映像作品といえば「人形劇三国志」以外、皆無と言って良かった。
私がその存在を知ったのは、本放送時がとうの昔に終了した平成元年頃、
高校生の時分だったが、その頃にはレンタルビデオが出ており、
しばらくして、衛星放送などで再放送もやっていたので食い入るように観た。

吉川英治の小説、横山光輝の漫画は読んでいたが、
人形劇は、当時の私の「三国志熱」に別の角度から火を注いでくれた。
その人形たちの優美さ、躍動感たるや独特の色気と魅力があった。

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(2007年8月、川本喜八郎人形美術館でのイベント控え室にて。
 周瑜と曹操。川本先生は、大の曹操ファンでもあった)

小説や漫画も数少なかったが、それらで知った
曹操、劉備、諸葛孔明をはじめ、多くの脇役たちが「動く姿」を、
目の当たりにできるのは、当時「人形劇」だけだったのだ。

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(同じく飯田にて、魯粛)

時が経ち、
その「生みの親」と、束の間ではあったが、
公私両面でお世話になる幸運に恵まれた。

きっかけは公の日記では省くが(知りたい方は飲んだ時にでも)、
初めてお会いしたとき、小柄な先生がとても大きく見えた。
しかし、決して圧倒されるわけでもなく、その穏やかな雰囲気に親近感を覚え、
普通にお話をさせて頂いていることを、不思議に感じたものである。

若いころは、割と血気盛んな一面もあったとも聞くが、
私の知る先生は、お会いした時には御年80の手前だったこともあって
三国志でいえば、水鏡先生(司馬徽)のような物腰の人である。

自宅兼アトリエにも2回ほどお邪魔した。
2007年8月には、長野・飯田市の人形美術館でのイベントで、
ともに仕事をさせて頂いたのは、一生の思い出だ。

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(2007年8月、飯田の美術館・人形操演イベントでの練習風景)

このブログでも書いたが、その後2008年12月、アトリエにお邪魔した。
このとき、公開されたばかりの映画「レッドクリフ」を
既に観に行かれていて、その話で盛り上がった。
「趙雲はあんな田舎者顔じゃないですよね」とか、
「周瑜と孔明は、もっと仲が悪くなきゃ!」と笑っていたのが印象的だ。

それが、最後になろうとは。

以前から「やりたい」と公の場でも発言されていた通り、
アトリエには構想中だった「項羽と劉邦」の登場人物の頭が並んでおり、
「これを世の中に出すために、もっともっと長生きしなくちゃね」と、
ニコニコしながら話しておられてたことも思い出される…。

また、三国志の人形も「美術館や倉庫にはあるけど、アトリエに無いと寂しいから」と
言って、新たに作り直している人形もあった。
それらのほとんどには胴体がなく、頭のみの状態で並んでいて、
まだ命を吹き込まれる前の段階であり、出番を待っているように見えた。

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(これらはわずかに胴体の付いていた人形。左から…曹豹、甘夫人、荀攸)

話をしていると、とても80歳を超える人とは思えぬほどに情熱的で、
まさか、2年後に亡くなってしまうなんて思いもしなかった…。

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これは、2007年5月に行われ、先生はトークショーに出演された「三国志の宴2」。
その少し前に、私は主催者の「赤兎馬」(三国志Tシャツ専門店)の柄沢さんと知り合ったことで、
先生がこのイベントに出演されると知り、5~6年ぶりに再会することができた。
そんなきっかけを作ってくださった、赤兎馬さんには本当に感謝している。

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このイベントでは、多くの三国志ファンが、
出番を終えた先生の周りに、サインや記念写真を求めて集まってきて、
人形劇の影響力が健在なことに、嬉しさを覚えたものだ。

おそらく、最近三国志ファンになられた方で、
「人形劇三国志」をご覧になっていない方も、結構おられるのではないだろうか。
ぜひ、時間のある時に、一部でも良いのでDVDなどでご覧になってみて欲しい。

ストーリーはあくまで子供向け、蜀が善玉で、魏や呉は悪役とされているので、
三国志の価値観も多様化した今観ると、物足りなさや違和感を覚える部分も多いが、
昭和のころの、「ブーム黎明期」における三国志の描き方を知るのも、悪いことではないと思う。


少し、話がそれたが…。
先生の言葉で、抜粋ではあるが、もう少しだけ印象に残っているものを記しておこう。

「人間の役者は、何の役でも演じることができるけど、
 その役のために生まれて来て、役目が終われば姿を消す、
 そんな健気なものが、人形なんです。
 だからこそ、孔明にしても、今でもそのイメージが崩れずにいられるのかな。
 人形劇で、五丈原で孔明が死んだとき『本当に孔明が死んだ』と観る人は思ったでしょ。
 人形には命が宿るんです。それが凄さでもありますよね」

役目が終われば姿を消す…人形はそれで良いが、
川本先生は、偉大なる功績を残しながらも、まだまだやりたいことが多かったはず。
この世で果たす役目は、山ほど残されていた。
本当に残念に思うし、本人もご無念であったことだろう。

人形美術という世界的なジャンルではもちろん、
我々歴史好き、三国志ファンにとっても、大変な損失だ。
8月23日は、「三国志演義」における諸葛亮の命日。
個人的なことを言えば、この日は妻の誕生日でもある。
実は、妻は私以上に川本先生と交流が深かったので、つらいと思う。

また機会があれば、
川本先生との会話…人形の裏話などもあるので、
公開できる範囲で回想し、綴ってみたい。

今はただ、安らかに眠ってほしい。川本先生、本当にお世話になりました。


(最後にアトリエにお邪魔したときの日記)
http://tetsubo.blog.so-net.ne.jp/2008-12-16
(飯田市の美術館イベント)
http://tetsubo.blog.so-net.ne.jp/2007-08-12
(三国志の宴2)
http://tetsubo.blog.so-net.ne.jp/2007-05-28

(公式サイトの人形ギャラリー)
http://www.sakuraeiga.com/kihachiro/gallery.htm

三国志フェス2010 出展参加レポート [三国志・中国史]

東京の蒲田で行われた、三国志フェスティバルに出展参加させていただいた。
朝9時ごろ、会場「大田区産業プラザPIO」2階に行くと、
すでに多くのボランティアスタッフが集まっており、会場の設営に大忙しの様子。

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お客さんが入る前の会場と受付。
「おおっ」と思ったのは、みんなが黄巾党よろしく、
黄色い布を身につけているところ(笑)。さすが。

私も入って行き、少し手伝おうかと思ったのだが、
人間、こういうときに手際が良く重宝がられる人と、
逆に居るだけ邪魔者になる奴の2種類が存在する。

私は当然後者なので(笑)、ひとまず30分ほど表で待機し、
物販・展示者の入場定刻の9時半になったころ、改めて中へ。

主催者側が用意してくれた展示パネルに、
いそいそと布をかぶせ、その上に展示物である写真や解説用紙を貼っていく。
さらに、今回の展示の目玉である「関羽の墓」や、飾りを設置。

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実はオープンの10時半には間に合わず、開会式の始まる
11時を過ぎた頃、ようやく「蒲田・関帝廟」が完成(笑)。
最初の頃に来たお客さんには、すっかりバタバタした様子を見せてしまった。


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この関羽墓は発泡スチロール製。
1982~1984年に放映された「NHK人形劇三国志」にて、実際に使用されたもの。
撮影が終了して処分されそうになっていたのを、
訳あって引き取り、以来我が家で保管させていただいている。

おそらく、今まで表には出なかったものだし、
このような場で日の目を見るのは、今回が初めてだったと思う。
線香台を置き、周りを「関帝廟」らしく飾って、参加者にお参りしてもらうようにした。

周囲の壁面には、これまでに私が訪れて撮影した、
日本各地および、香港の関帝廟(関羽が祀られている廟)写真を展示する。

内容としては、当サイトの「全国関帝廟ガイド」を3次元化したような格好だ。
生で大きな写真として観てもらうのは、以前からやりたかったことなので
晴れて今回、それが実現して嬉しい。

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会場のほうは10時半の開場から、17時半の閉会式まで
三国志ファンがひっきりなしに訪れ、大いに盛り上がっていた。

コミケには行ったことがないが、規模は違えど大体こんな雰囲気なのだろうか。
公式ブースでは「三国志饅頭」や、出演者たちの著書などを販売。
三国志らしいコスプレをしている人も数人いた。
しかし、女子が男子の扮装をして付け髭というのは何度見ても「うーん」と首を捻ってしまう。

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会場奥に設置されたイベントステージでは、
「総合三国志同盟」の坂本和丸さんによるクイズ大会、
三国志好き芸人のおくまんさん、「三国志男」著者のさくら剛さん、
歴史アイドル小日向えりさんのトークショーなどが行われていた。


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昼休み後には、名医・華佗が考案したと伝えられる「五禽戯」を
ビデオ映像に習って参加者全員で体感するというエクササイズも。

各種物販コーナーにも、多数の人だかりができており、
合間を見つけ、私もいろいろと回ってみた。

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切り絵作家『伏竜舎』さんのブースでは、三国志をはじめとした歴史モノの「切り絵」を販売。
あまりに見事なので私も関羽と、孫策vs太史慈一騎討ちの絵葉書を購入させていただく。

写真右の、早稲田大学三国志研究会のブースでは、
手作りの弩や弓による射的や、三国志人物占いをやっていた。

私も挑戦したところ、射的は3回のうち1回命中で景品「うまい棒」をGET(笑)。
ちなみに人物占いでは、私は「孫策」という結果が出た。
彼ら研究員とは去年、「おべんきょう会」で一緒に講師を務めさせてもらった仲だ。


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「うまい棒」がらみでは、駄菓子屋三国志という店が出ていて、
よく見かける駄菓子に無理やり「曹操うまい棒」「張飛カツ」「馬超あんず」という
名前をつけて販売していた。面白かったので、思わず100円分を購入(笑)。

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本場の三国志グッズを販売していた、草林舎のブースでは
関羽の鎧や弓が置かれていて、それを試着している人が。
誰かと思えば、友人のマコちゃんだった(笑)。

左に居るのは、取材に来ていたフランスのメディアの女性カメラマン。
一体、「日本で行われる中国の歴史イベント」がどのような形で
報道されるのか、個人的にはすごく興味がある。

私は出展者だったので、講演は聴くことができなかったし、
すべてのブースを十分に回ることもできなかったが、雰囲気は満喫できた。

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おかげさまで、わが「蒲田・関帝廟」ブースにも、それなりの人だかりが。
4Fの別会場で行われていた講演や、トークショーの時間は
閑散としていたものの、危惧していた「秋風五丈原」の状況にはならず、胸をなでおろす。

メインの関羽墓を食い入るように眺めたり、拝んだりしてくれた以外にも、
写真のほうも「関帝廟って、横浜と神戸以外にもこんなにあるんですね」と
結構、興味をもって見入ってくれる人もいて嬉しい限りだった。

ただ1~2人、墓を鷲づかみにするように複数回触る人がおり、困った。
子供を連れたいい大人の夫婦が、そういうことをするのは理解に苦しむ。
注意をしても「人」には関心がないのか、こちらの声には反応もせず。
その手の客をどのように扱えばいいか、今後の課題かもしれない。

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写真左は、今回も好評を博していた三国志Tシャツの「赤兎馬」スタッフ、理香さんと。
今回私は、青龍偃月刀Tシャツを着て参加させていただいた。
右はイベントの主催者NPO三国志フォーラム代表で、
このイベントの発案者でもあるUSHISUKEさん(右)。

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女流歴史プロデューサーの早川知佐さんと、著書も大人気だったさくら剛さん、
関羽の面をつけ、ミ二青龍刀を持った人(マノさん)など、
たくさんの友人・知人も観にきてくれた。

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ちなみに、ブースでは関帝廟の人気投票も
やってみたのだが、結果はご覧のようになった。
知名度が大きく影響したようで、やっぱり横浜が一番人気。

大阪の清寿院や、函館中華会館などがもう少し票を集めて欲しかったのだが、
長崎の興福寺、崇福寺がかなり健闘したのは良かったと思う。

午後5時すぎ、盛況のうちにイベントも終了。

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出展・出演・運営者たちによる打ち上げは、会場近くの中華料理屋「来富市場」。
お互いに労をねぎらい、楽しく歓談してお開きとなった。

現在多くの分野で活躍中の小日向えりさんは、久々に三国志イベントに出演されたとのことで、
今後も活動の原点として、三国志を大切にしたいと話していた。

有料入場者数は約300名とのことだった。運営や出演者を入れて400名近く。
体感ではもう少し多かったような気もしたが、
主にWeb上の告知だけで、これだけの人を集めたのは大したものだ。

まだ正直、洗練されてはいないがその分、手作り感と温かみのあるイベントだった。
改めて主催者、ボランティアスタッフに拍手を送りたい。
来年も開催されるとのことで、楽しみにしつつ注目していきたいと思う。

私のブースは物販ではなく、単なる展示だったので、
写真の現像、布や飾りなどの小道具などで少々の出費だったが、
かなりの数の人が楽しんでくれたことで、満足している。
何より、大勢のファンと直接交流できたし、
とくに最近の若いファン層の様子も間近に見ることができた。

こういう展示をするのが初めてだったにしては、うまく行ったのではなかろうか。
歴史だけは古い三国志サイト管理人としても、多少ではあるが貢献できて良かった。
イベントに関わったすべての方へ、有難うございました。


※後日、主催者からのお知らせによれば、来場者数はのべ435人で、
出展者やボランティアスタッフなどを加えると500人強の参加者だった模様。
 

8/21の「三国志フェスタ」に出展参加します。 [三国志・中国史]

今週末の21日(土)、
蒲田大田区産業プラザにて、有志の方々の手による
三国志フェスティバル」が開催される。


去年6月、勉強会が開催された、あの会場だ。
今回は勉強会よりもっと幅広い内容が盛り込まれた、大イベントである。


私は、今回お呼びじゃないと思い、
さらりと観に行く程度のつもりでいたのだが、
周りの三国志ファンの皆さんが、ボランティアで運営に参加したり、
情熱的に動いておられる様子を見、そんな想いに打たれ…。

考えた末、ギリギリになって自分も「出展者」として、
会場の片隅に参加させていただくことになった。


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となれば、
わが家の守護神である、この関羽様がいざ出陣!

…と思ったのだが、大きい人形はちょっと取り扱いが難しく、
展示するには色々と準備も必要なので、今回は断念する。
期待されていた方、申し訳ない(笑)。

その代わり、この関羽にまつわる「何か」を展示する予定だ。
「何か」とは、あくまでオマケ的なものだが、
まぁ当日のお楽しみということで(笑)。

メインは「関帝廟」にまつわるものを出展する予定です。

…しかし、参戦が決まったはいいが正直心配である。
展示・物販スペースでは、有名出版社とか、
旅行代理店とか、赤兎馬さんとか、さくら剛さんとか、人気歴ドルさんなどの
お歴々が出展されるわけで、自分のスペースだけ閑古鳥、秋風五丈原という光景が、
アリアリと想像でき…今さらながらガクブルしているのだ。

ということで、お時間とご興味のある方のみ、
冷やかしにきてやってください…(笑)。

もちろんイベント自体は、三国志ファンであれば
とても楽しめるものになるはずなので、行って損はないはず!
一参加者としても楽しみにしており申す。

曹操がつくらせた金印かも…(誕生!中国文明展) [三国志・中国史]

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上野の東京国立博物館(平成館)の特別展で開催中(7月6日~9月5日)の
「誕生!中国文明展」を観に行った。

ここには、中国の河南省で出土した名品が約150点展示されている。
時代範囲は、夏王朝が始まったとされる紀元前2000年ごろから
北宋が滅亡した12世紀ごろまでと、けっこう幅広い。

河南省といえば、それらの歴代王朝が都を置いた場所で、
そこから発見されたものだから、ものすごい豪華さである。

あまり数は多くなかったが、中には
三国志の時代の、後漢や魏の頃の出土品も含まれている。
三国志ファンが一番喜びそうなのが、3世紀の「関中侯印」金印(ハンコ)。

この官職は215年に曹操が定めたものなので、
もしかしたら、この印鑑は曹操が造らせたもの…
あるいは触ったかもしれない…
卑弥呼が魏の皇帝からもらった金印もこんな大きさだったのかな…
などと、思いを巡らせながら観るといいかもしれん。

他にも、七層楼閣(しちそうろうかく)などは、
後漢(2世紀)の墓地から出土したもので、
当時の7階建ての楼閣の模型が、そのまま組み立てられている。

展示中の建物には、内部から外を眺めている人形や
入口で寝ている犬のオブジェもセットになっており、
当時の人の息遣いが伝わってくるようで、非常に興味深く観た。

100725 (5).JPG

私が行ったこの日は、特別に古美術商(浦上蒼穹堂代表)の浦上満さんによる
講演(人数限定)があり、それを聴いてから見学したのだが、
事前に専門家の話を聴いておくと、普段とは随分と違う部分に
目を留めることができたりして面白かった。

講演の中で興味深かったのは、
「歴史には文献で接することが多いが、文献には人の先入観が
 入っている。それに比べ、出土した美術品や壁画などは
 当時の形のまま、我々に何かを問いかけてきてくれる」という部分。

誠に同感だった。一言でいえば
百聞は一見に如かず、という言葉になると思うが、
歴史好きにとってこういう展覧会や、
史跡を観に行く行為とは、まさにそれを体感するものだと思う。

http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=7411

少しでも興味のある方にはまあ、オススメの展覧会といえる。
空いているほうがいいので、
平日の昼間を選んで一人で観に行ったのだが、
同行者でも募ればもっと楽しめたかもしれないな。


行ったことのある方はご存知とおもうが、
この美術館の各館には「通常展」だけでも
かなり膨大なものが展示されていて、
本気で観ようと思うと1日がかりになるので全部は観れないが…。

平成館の通常展には古代エジプトのミイラ(本物)が、展示されていた。
これだけでも、結構な見ごたえがある。
かなりゾクッといたしますが(笑)。

http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B06&processId=00&event_id=7820&event_idx=1&dispdate=2010/07/25
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