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これぞ名作。趙雲が主役の映画『三国志』 [三国志・中国史]

アンディ・ラウが、勇将・趙雲を演じた香港映画「三国志」を観てきた。

いま、巷で三国志映画といえば大々的に宣伝を打っている
「レッドクリフ part2」の話題ばかりで、この作品は、
上映されていること自体、知らない人が多いだろう。

これまでにも、三国志に関する映像は、ありとあらゆる作品を視聴してきた私だが
正直いって、心底満足させてくれる作品にはついぞ巡り会えなかった。

「レッドクリフ」パート1は、面白かったが、
あの作品はあくまで三国志の中の一場面である「赤壁の戦い」を
描いたものであって、三国志の醍醐味を感じ取るには十分とはいえなかった。

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だから、このアンディラウ版「三国志」もそれまでの作品同様、
全く期待していなかったのだが…。
危うく見逃すところを、思い出したかのように足を運んだのは、先週の金曜、最終上映日のこと。
場所は「新宿トーア」という歌舞伎町にある、これまた4月に閉館を控えた場末っぽい映画館。

で、結論からいうと、ごめんなさい。なめてました。

すごく面白かった・・・。
はっきり言って、ジョン・ウーより、本作のダニエル・リー監督のほうが
三国志に対する思い入れや理解は深いと思う。

そう感じた理由を、ネタバレにならぬ程度に書いていきたい。

本作の流れは、主人公の趙雲が劉備軍に仕えて出世し、
晩年に至るまでのいわばサクセス・ストーリーであり、
そこが「レッドクリフ」のような戦記ものとは異なっている。

タイトルのとおり三国志映画であり、
曹操、関羽、張飛、諸葛亮など有名な人物も登場するが
外伝的要素を多分に含んだ完全オリジナルストーリー。

どだい、時間の限られた映画に史実性を求めるのは無理なので、
それはもとより期待していないが、「三国志」と題しているのに先が読めず
ハラハラしてしまう危うさ、不思議さが強くて面白い。

「レッドクリフ」も、原作から大きく外れる展開があるが、
あくまで予想の範疇であり、原作を知っていれば大体先がわかる。

主要人物は死なないし、映像の凄さに眼を見張ることはあっても
ストーリーにアッと驚かされることはない。

しかし、この趙雲版・三国志は違うのであった。
「こんなやり方もあるのか…」と、お世辞抜きに感心しながら…見入ってしまった。

普通、本筋からあそこまで逸脱してしまうと面白くなくなりそうなのだが、
この映画の凄いところは、それでもしっかりと「三国志」の本質を捉えたままということ。

登場人物たちは、いずれも泥臭くて華麗さには欠けるが、
そこがまた、ある意味男臭い「三国志らしさ」を醸してもいる。

真田幸村のような悲哀を背負った趙雲。そして、
彼以外の登場人物たちも、さほど目立ちこそしないが、
それぞれが持ち味を発揮し、独特の輝きを放っている。

戦闘やアクションは、「レッドクリフ」の優雅な立ち回りよりも無骨。
なんとなく実戦に近いような感覚であり、引き込まれる。

後で知れば、武術指導は映画でも主要人物として登場している、
香港のカンフースター、サモ・ハン(キンポー)。なるほど、洗練されているわけだ。

個人的に昔からブルース・リーやジャッキー・チェンに近い存在として認識しており、
彼の大ファンでもあるが、それを差し引いても、あの役柄、演技は素晴らしいものだった。

一方で、趙雲が絶対的な最強武将として描かれていたり、
魏の有名武将はおろか、呉に至っては誰も登場しない、
曹叡に相当する曹嬰が強すぎる…など、多少の不満がないこともない。

しかし、それも些細な問題。これは1本の映画としての完成度も高い。
中盤から後半、2度ほど涙が頬を伝わっているのに気付き、狼狽した。
1人で観にいって正解だった…やもしれない(笑)。

私は三国志のファンであって、特定の人物のファンではないから
余計な先入観もなく楽しめたと思うが、本作が、
魏や呉の熱狂的ファンの支持を得られるかどうか、
また、三国志を知らない人が観て楽しめるかどうか、それは正直わからない。
ただ、むしろ「レッドクリフ」より話は理解しやすいのではないだろうか。

個人的には、昔から中国より香港のほうが面白い映画を作ると思っている。
しかし、宣伝力の貧弱さもあって、斯様な名作がこれほど話題にならないのは少し寂しい。
平日の昼間だったこともあり、小さな劇場キャパの2割にも達しない、閑散とした状態だった。

ポスターや公式サイトに載っている、アンディ・ラウが被っている
ヘルメットのような兜も良くないのではないだろうか。
あと、タイトルも「三国志」では、いかにも芸がなくてまずい。
そのまま「趙雲子龍」とか、いっそ「ドラゴン危機一髪」(笑)とかで受け狙いするとか…。

ダメか。

東京の日比谷、新宿での上映は残念ながら終わってしまったが、
4月からも六本木や千葉、藤沢をはじめ全国の比較的コアな劇場で細々と上映が続くようだ。

もう一度改めて劇場で鑑賞してもいいと思える映画は久々だし、
三国志映画として認めてもいいと思える映画を、初めて観た気がする。

実は「レッドクリフ・パート2」も試写会で鑑賞済みなのだが、
人物個々のの見せ場が多かったパート1に比べ、パート2は正直、蛇足が多いと感じた。

レッドクリフは三国志のようで三国志ではない。
本作「三国志」は、三国志ではなさそうなのに三国志。
そうした違いを、両作品からは感じた次第である。

とにもかくにも、今の心境で「どちらがいいか」と問われたら、
私は迷うことなく、「レッドクリフ」よりも本作を勧めるだろう。とくに三国志ファンには。

なんだか褒め言葉しか出てこないが、
本作を鑑賞済みの人と、もう話をしたくて仕方ない状態なのである。
http://www.sangokushi-movie.jp/

日米のホットドッグの違い。 [グルメ・呑み喰い処]

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先日、羽田空港内にある、
ウエストパークカフェ エクスプレス(第2ターミナル3F)で
ホットドッグを食したのだが、ここのホットドッグは侮れない。
個人的には、今まで食べたホットドッグで一番と思えるほど美味だった。

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450円と、やや値段は高いがこの味なら満足できる。
だが、この店、従業員が無愛想なのが珠にキズである。


大ぶりなソーセージの本格的なドッグを
食べていると、去年アメリカへ行ったときのことを思い出す。

1年前の日記のとおり、去年の今頃は
アメリカへメジャーリーグ観戦の旅に出る直前。
落ち着かないながらもワクワクした日々を過ごしていた。

アメリカでの思い出は色々あるが、
毎日のように食べたホットドッグの味もまた忘れられない。

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これはシアトルのセーフコ・フィールドで買ったもの。
さすがはアメリカ。通常の2倍はあろうかという、こんな大物も見かけた。
ものすごく食べにくかったが、これも本場ならではの体験だ。

日本のホットドッグと違うのは、まずソーセージの調理法。
日本では大抵ボイル(茹で)ソーセージが主流だが、
現地ではグリル(焼き)ソーセージがほとんどで、
ジュージューと鉄板で焼いたのをパンに挟んで販売していた。
球場の記憶が、ソーセージの焼ける匂いとともにある。

パンの質もだいぶ違う。
日本ではモッチリした感じのパンが主流だが、
現地はパサついた感じのものが多い。

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(こちらはサンフランシスコの球場にて。大小食べ比べ)

印象として、日本ではパンとソーセージが両立して初めてホットドッグというが
写真でも分かると思うが、アメリカでは完全にソーセージが主役で、
パンは手づかみでそれを食べるための道具…という感覚。

大昔は、「ダックスフント・ソーセージ」(細長い犬)と
呼ばれていたぐらいで、それがいつしか略されて
「ホットドッグ」と呼ばれるようになった、という歴史があるそうだ。

で、アメリカのドッグが旨かったかというと、
そうでもなくて、やっぱりどこか大味。
日本の繊細な味のパンに慣れているせいか、やはりパンの方に物足りなさを感じる。

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(これは現地の標準的なサイズ。大抵の場所では
 オニオンやピクルスなど、トッピングが自在にできるようになっている)

日本では最近、焼いたパンを使う店も多くなってきたが、
アメリカでは冷たいままのパンを使う。

焼いてくれたら、あるいはもう少し旨いのかもしれない。
味だけでいえば、日本の本場風のドッグのほうが旨いのは確かだ。
(普通にマズイ店も多いけど)

それでも現地で毎日のように買っていたのは、
「これを食べとけばいい」という安心感があったからかも。

映画「フィールド・オブ・ドリームス」でも
主人公がフェンウェイ・パークでホットドッグを
購入するシーンがあるが、あんなシーンへの憧れもある。

でも、ホットドッグとは非常に不思議な食べ物。
ボリュームがありそうに見えて、実はそれだけで満腹にならないから
他にもポテトやらピザやら色々買ってしまうのだな。
それでもってビールも益々進むという具合であった。

物価も高い。ビールは最低7$(800円ぐらい)、
ドッグをはじめフード類も最低4$ちょっと(500円ぐらい)はするので
毎日の食費も相当かさんだ。それもまあ、いい思い出である。
しかし、再びメジャー観戦に行けるのはいつになることやら…(笑)。


ウエストパークカフェ エクスプレス 羽田店 (羽田空港第2ターミナル3F)
http://www.maysfood.com/exp/exp_haneda.html

イチローは超人! [野球]

野球日本代表が韓国を撃破、WBC2連覇達成!
色々あったが今日はめでたい。もうそれに尽きる。

シーソーゲームの展開で終盤を迎え、
9回裏に韓国に追いつかれ、延長10回に勝ち越し。
これだから野球は面白い。

他の競技では味わえない野球ならではの
まるで野球漫画のような、ドラマのような試合だった。

普段関心のない人も、こういう試合を観て興味を持ってくれればと思う。

岩隈の超絶ピッチングにも、内川のスーパープレーにも、
中島の勝ち越しタイムリーにも痺れたが、
今日はなんといってもイチローである。

10回表、二死二・三塁の場面、
韓国抑えのイムにカウント2-1と追い込まれ、
難しい球をことごとくカットし続け…

8球目に、待ちに待った甘いボールが真ん中に来て、
それを逃さずセンターへ運んで2点タイムリー。
7回のセーフティバントも芸術的だった。

最後の最後で回ってきたこれ以上ない場面で、この神がかり的な活躍。
超人というほかない。
本人は「神が降りてきた」といったが、
彼には間違いなく野球の神がついている。

今大会のイチローは不調で、各所で叩かれもしたが、
批判は終わってからすべきだなあと改めて思う。


そういえばつい先日の日曜にも、舞台こそまったく違うが、
似たような光景を目にした。

それは、横浜スタジアムで行われた、
横浜vs巨人のオープン戦。

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この日は、昨季限りで現役を引退した、鈴木尚典の引退メモリアルゲーム
すでに二軍コーチに就任している鈴木尚だが、
この日は一打席に限り、昨年までのストライプユニで復活。

普段なら中止になるような大雨だったのだが、
特別な試合なだけに中止にもならず試合は強行された。

1-1の同点で迎えた3回裏、代打で出場した鈴木尚は、
巨人・グライシンガーの2球目直球を痛烈にはじき返した。
打球は快音を残し、ベイ・ファンの待つライトスタンドへ…!
プロ最終打席を完璧なホームランで決めて見せた。

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(ホームランを放った瞬間のスイング)

グライシンガーは意図的に、高めの打ち頃の球を投げたようだが、
それに応えて見事にスタンドへ運ぶのは現役選手でも難しい。

引退してから打撃練習もしていなかったとのことだが、
この一打は、かつて首位打者を二度も獲った男の
身体に染み込んだ本能の業というほかはないだろう。

WBCとオープン戦では舞台こそ違うし、両人の実績にも開きがあるが、
同じ野球という競技で活躍する、「超人」たちの執念を見た感じがする。


今回のWBCも、観ていて思ったのだが、
欧米人から見れば、まるで高校生のような
顔立ちや体格ばかりのプレイヤーで構成されたアジアのチーム、
日本と韓国が、世界を舞台にした大会の決勝を戦ったのは面白かった。

アメリカやベネズエラ、プエルトリコは、
チームとしての団結力に欠けるのか、やる気が出ないのか、
雑な、大味なプレーが多いように見えた。

個々の選手の素晴らしさは分かるだけに、
いま少し、メジャーリーガーの意地も見てみたかったが。

昨夏は韓国が北京五輪を制したように、
アジア野球のレベルが上がってきた今、
野球のような緻密な競技、しかも短期決戦では
キューバやアメリカよりも、日本や韓国のほうが有利なのかもしれない。

高橋名人の講演を聴きにいく [日記・雑感]

高橋名人をご存知の方の方は多いだろう。
80年代半ばに訪れたファミコンブームの頃、
少年たちのヒーロー?として有名になった、あの人だ。

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現在もハドソンの宣伝部長として活躍中の高橋氏による、
「名人の目から見たファミコンブーム」という講演が、
東大キャンパス内のホールで行われたので、聴きに行ってみた。
講演の内容は、

ゲーム業界に関わるようになった経緯」
「ハドソンがファミコンに参入した経緯」
「全国ゲーム・キャラバンでのエピソード」
「名人という肩書が生まれた経緯・他社の名人との関わり」
「16連射やスイカ割りの真実」
「昔から現在までのゲームへの思い」

…などなど、わが世代には感涙ものの貴重な話が展開された。

サイトを見てもらえば分かるが、私も小~中学生時代はファミコン少年で
「スターフォース」というゲームの大会に出たり、
(その大会で決勝大会まで進んだり)
晴海埠頭で行われたイベントに、名人を見に行ったりしたものである。

話を聴いているうち、自分も忘れていたような子供の頃の思い出が、
次から次へと甦ってきて、不思議な感動を覚えてしまった。

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中でも面白かったのは、
「ゲームは一日一時間」という有名な言葉のエピソード。
色々と誤解されやすい言葉だが、あれは当時あるゲーム大会の会場で
「ゲームがうまくなりたいなら(ダラダラやるより)
 1時間集中してやったほうがいい。外で友達と遊ぶ時間も大事にしなさい」と
子どもたちに語って聞かせたはずなのに、
その一部だけが強調されて広まってしまったようだ。

「ゲームを売る側の人間が何を言うか」と、
問屋などからクレームが殺到、会社では役員会が開かれるほどの騒ぎに。
会社側が擁護に回ったため、後に逆に
キャッチフレーズとして定着するなど事なきを得たようだが。

著名人などの発言がマスコミを介し、本人の意図に反した
内容で広まってしまうことは、現在もよくあること。
いろいろと考えさせられるところだ。

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参加者はゲーム業界の関係者と思しき人々がほとんどだったが、
私のようにあまり関係ない業種の人も結構いたようで、
若い人から年配の方、女性も含めて数十人。

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司会は、これまた業界では名の知れた遠藤雅伸さん。
ゼビウスドルアーガの塔などを制作したゲームデザイナーだ。
名人と2人で並び立つ姿に、それだけでレトロゲームファンは
「おおっ」と唸ってしまうのだ。

名人とは奇しくも同い年という。
御年50で、2人とも良い齢のとり方をされているなあと感じた。

今回の講演は、氏が理事を務める
日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)という組織が
一般参加ありのイベントとして企画したものだという。

遠藤さんとは、何年か前に新宿のオフ会でお会いしたことがあるので
「ブログ見て、来ました」と挨拶をしに行ったら、世間話にも応じてくれた。
なんとなく覚えていてくれていた・・・のかな(笑)?

いわく、
「僕たちは、こうやって語ったり伝えることも使命のうちだから」と
今後も、可能な限りこうした機会を設けてくれるそうで楽しみである。

急だったし同行者を誘う余裕もなかったので、
聴きに行こうかどうか迷ったが、素直に楽しかったし、
「行って良かった」と思えるイベントだった。

山の上ホテルで祝宴 [日記・雑感]

友人の結婚式2次会に参加してきた。

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披露宴は形式的で堅苦しくなりがちなので苦手だが、
2次会は気軽に参加できる雰囲気なのでとても好きだ。

仕事にプライベートに共通の仲間でもある2人の結婚は感慨深く、
まことにめでたい限りである。

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新郎の会社の同僚や部下が多数来ており、
それは友人同士というよりも仕事仲間、いわば戦友ともいうべき、
強い絆が見てとれ、羨ましくも思った。

私は会社員時代、同僚とはそれなりに親しく付き合っていたつもりであったが、
独立してから、ほとんどつながりが無くなってしまった。
仕事のジャンルが異なるせいもあるが、ちょっと寂しい気もする。

もう少し長く会社員をやって、いい絆を作っておくべきでもあったなあと
ちょっとだけ思わされた一夜であった。

だからして、現在サラリーマンをされている方は、
会社を辞めた後でも付き合いが継続するような仲間を一人でも多く
見つけて欲しいと思うし、見つけるべきではないかと思う。

・・・宴の最中、参加者の一人である
華やかなドレス姿の知人女子が近づいてきてひと言。

「哲坊さんて、お酒の席が似合いますよね」
「・・・それは、褒め言葉デスカ?」

喜んでいいのか悪いのか戸惑いながら云うと、
彼女は妖艶な笑みを浮かべ、そっとグラスを合わせてきた。

視界の下方に覗く白い谷間に眼が行きそうになるのを堪え、
微笑を返しながら、ワインをグッと呷った。

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会場はお茶の水の「山の上ホテル」という歴史ある瀟洒なホテル。
洋食が実に美味であった。

お二人様、月並みな言葉ですが末永くお幸せに!

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